チェルシーを率いるモウリーニョ監督【写真:Getty Images】
チェルシーを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、ビッククラブの若手育成について持論を展開している。
すでに優勝を決めているチェルシーは、現地18日に行われるプレミアリーグ第37節でウェスト・ブロムウィッチ(WBA)と対戦する。この試合でモウリーニョ監督は下部組織出身のルベン・ロスタス=チーク、イジー・ブラウン、ネイサン・アケーらのメンバー入りを明言しているが、関係者の厚かましい態度に苦言を呈している。
英紙『デイリー・メール』でポルトガル人指揮官は「10代選手の成長を安全に見守るときに最も難儀なものは何か?それは代理人と両親の存在だ。選手がトップチームに定着するかどうかの時期に、代理人と両親は結果を急かす傾向がある。彼らは選手が未熟な状態にもかかわらず一流だと思い込ませる。キャリアが始まる前にお金のことを考えているんだ。その思惑が選手の才能を台無しにする」と周囲の人間が育成に悪影響を及ぼしていると主張。
続けて「代理人と両親の介入は選手のためにならない。若手には安定が必要だ。もしルベンの関係者が出場機会を求めれば、彼はローンで移籍をしないといけない状態に陥る。それは選手にとって好ましくない。ルベンに必要なのは安定した環境なんだ」と中期間育成の重要性を強調した。
最後に「ルベンはリバプール戦でプレーし、 WBA戦にも出場する。来季は戦力の一部だ。だが、いきなり定位置を確保できるわけではない。小規模クラブなら17、18歳でも直接トップチームの先発争いに加わることができるが、ビッグクラブでは規則的に安定したプレーをすることが必要になるため時間がかかる。もちろん我々は若手にチャンスを与える努力はする」と自身の考えを総括した。
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