”モンキーダンス”で喜ぶシュトゥットの選手【写真:Getty Images】
【シュトゥットガルト 2-1 HSV ブンデスリーガ 第33節】
ドイツ・ブンデスリーガ第33節が現地時間16日に開催され、DF酒井高徳の所属するシュトゥットガルトは、ホームでハンブルガーSV(HSV)と対戦して2-1で勝利している。
最下位に沈むシュトゥットガルトは、残留争いのライバルHSVをホームに迎え、是が非でも勝利が必要な状況だった。
同試合では前半12分にいきなり先制点を奪われ出鼻をくじかれてしまう。しかし、負ければ降格が決定してしまう可能性もあっただけに、シュトゥットガルトはあきらめず27分に同点にすると、35分にも得点を奪い逆転。見事勝利納め、最下位を脱出するとともに、自動降格圏を抜けて16位に浮上した。
逆転弾を決めて、勝利に貢献したMFマルティン・ハルニクだが、その得点後のパフォーマンスが話題を呼んでいる。
ハルニクは得点後コーナー付近に駆け寄り、チームメイトと共に”モンキー・ダンス”を披露。試合後に「我々は先週、個人個人が多くのミスを犯した。そして監督を激怒させてしまった。しかし、彼もまた言動に過ちを犯したが我々はそれを黙認した」とその理由を語っている。
同選手は「誰も”サル”言われて良い気分はしない。現役中ではじめて言葉を失ったよ」と、練習中に激怒したフーブ・ステフェンス監督が「お前らは”サル”だ!」と、選手たちを罵ったことが原因だと明かしている。
しかし、「我々は言われた後、がけっぷちの我々に対するメッセージだと受け取ったよ」と、奮起する材料にもなったことを話している。
ステフェンス監督の本心はわからないが、見事に選手たちは逆転を果たし、最下位を脱出することに成功したのは確かだ。
監督自身も試合後「1点を失った後も冷静に対処した選手たちに賛辞を送りたい」選手たちを称賛。そして「まだもう一つ重要な試合が残っている」と、最終節の最下位パーダーボルン戦へ向けて、気を引き締め直している。
【了】