初の1部昇格に歓喜するフロジノーネ・イレブン【写真:Getty Images】
イタリア・セリエB(2部)第41節が現地16日に各地で行なわれ、フロジノーネはクロトーネと対戦し、3-1で勝利した。この結果、勝ち点を71に伸ばしたフロジノーネが1試合を残して2位を確定させたため、クラブ史上初となるセリエA昇格を決めた。
試合開始前の順位表で3位ヴィチェンツァと6ポイント差だったフロジノーネが、シーズンのホームゲーム最終戦で偉業を成し遂げた。引き分け以上で1部昇格が決まるなか、17位クロトーネとの試合で前半のうちに2得点を決めると、その後1ゴールずつ奪い合い、収容人数1万人以下のスタディオ・マツゥーザに詰め掛けたサポーターの前で歴史に残る白星を飾った。
フロジノーネはクラブ創設が1928年と古いものの、ラツィオ州にある住民4万7000人の都市に本拠地を構える小規模クラブ。しかし、昨季セリエB昇格を果たすと、1シーズンで一気にトップリーグ昇格まで駆け上がり、周囲の予想を裏切る好成績を収めた。
尚、セリエBを優勝して同じくクラブ史上初の1部昇格を決めたカルピも住民約6万7000人という小規模都市に本拠地を置いているため、来季は無名のローカルクラブが複数で1部リーグに参戦することになる。
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