「チームの目標は常に勝ち続けることだった」
サポーターがグレイザー一家に反対するために立ち上げたクラブであるFCユナイテッドが、これほどの短い時間の中で成し遂げたことは素晴らしいと思う。今季のチャンピオンズリーグの試合からの帰国便の中で彼らの経営陣の一人に会ったが、カンファレンス・ノースまでの昇格をいかにして達成したかの話は興味深いものだった。
私が共同オーナーを務めるサルフォード・シティはFCユナイテッドよりもう一つ下のリーグで戦っている。彼らは550万ポンドで自前のスタジアムも建ててしまったし、4千人の会員以外からの投資は受け付けていない。
だがユナイテッドの一選手として、私はトロフィーの獲得が自分の仕事だと言ったことを謝罪するつもりはない。トップレベルのスポーツマンであれば、他のどんなものに脱線することも許されない。
誰がクラブを保有するかは私にはどうにもできないことだったし、選手がそういう議論に巻き込まれるのも適切ではなかっただろう。クラブの歴史を通して、ユナイテッドは浮き沈みを経験してきたし、ある種の話題にクラブ外からの関心が集中したこともあった。だがドレッシングルーム内での目標は常にシンプルなものだった。勝ち続けなければならないということだ。
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(※)本記事はインデペンデント紙との独占契約により、Football.Blueが日本での配信を行っています。