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長友佑都 10年前

3ヶ月ぶりの復帰を果たした長友が挑む“残念な”イタリアダービー。ベンチから流れを変える存在となれるか?

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

イタリアダービーではベンチスタートが濃厚

 さて、現地時間18時(日本時間17日午前1時)に行われるインテルvsユベントス。各紙の予想スタメンでは相変わらず右SBはダンブロージオ、左はファン・ジェズスとなっており、さすがにそこを変えてくるということはなさそうである。

 もっとも、ベンチスタートの時も役目ははっきりしている。ラツィオ戦同様、積極的な上下動による攻撃の活性化だ。ベンチ入り予想のメンバーを見て、攻撃面で流れを変えられそうな存在はポドルスキと長友ぐらい。当然出番は試合展開にも大きく左右されるが、「日々身体を追い込んできた」ところをアグレッシブな上下動で表現したい。

 相手のユベントスだが、アレグリ監督は大幅なターンオーバーの実行を予告している。13日にはレアル・マドリーを退けてチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出を決めたばかりの彼らは、すぐ20日にもコッパ・イタリア決勝を控えている。「今まで出場の多かった選手たちを休ませて、出場の少なかった選手に出番を与えたい」と指揮官は語っていた。

 イタリアダービーがそんな扱いになってしまったことには複雑な思いがするが、選手やファンにとってはプライドの掛かる一戦であることに変わりはない。13年11月、ユベントス・スタジアムで見せたドリブル突破からのアシストのような鋭いプレーを見せてほしいものだ。

【了】

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