リバプールで最後のホームゲームに挑むスティーブン・ジェラード【写真:Getty Images】
リバプールのキャプテン、MFスティーブン・ジェラードは16日にアンフィールド(リバプールのホーム・スタジアム)での最後の試合に臨む。英紙『ミラー』は14日、同選手の試合前記者会見の様子を伝えた。
ジェラードはリバプールの下部組織で育ち、1998年にトップデビューを果たした。それから17年間レッズ一筋のキャリアを歩んできた生けるレジェンドだ。現在同クラブで685試合に出場し、179ゴール100アシストを記録している。同選手は週末に行なわれる最後のホームゲームで涙を流すかと聴かれると「わからない」と打ち明けた。
「本当にわからないんだ。僕は今までこんなシチュエーションに立ったことはない。泣きたくはないよ。でも、試合終了のホイッスルが鳴る瞬間が怖いね」
同選手がリバプール退団を発表したのは1月だ。今季終了後、メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーへの入団を告げだ。この瞬間もまた「怖かった」とジェラードは明かす。
「シンプルな理由だ。退団してしまったら凄くリバプールが恋しくなるからね。でも、その時が来てしまった。試合が終わったら僕は“さよなら”を言わなければいけない」
今年35歳を迎えるジェラードだが、未だクラブに残ってほしいという声は強い。しかし、本人は「リバプールにとって自分は年齢を重ねすぎた」と言う。
「自分自身がどのレベルでチームに貢献できるか分からないんだ。僕は25歳から30歳の間にピークを迎えた。リバプールにとって僕は歳を重ねすぎていて、おそらくは別のレベルが僕に合うことは事実だ」
リバプールはジェラードとともに数々の思い出深い瞬間を過ごしてきた。2005年にはチャンピオンズリーグ決勝でミラン相手に「イスタンブールの奇跡」を起こし欧州の頂点に立った。2006年にはFAカップを制覇し、2012年にはリバプールでの最後のタイトルとなっているキャピタル・ワン・カップを獲得した。
しかし、ジェラードは栄光の瞬間だけでなく、17年間のキャリアをファンに覚えていてほしいと望んでいる。
「人々は僕を数試合のことだけで覚えていることはないと思う。僕の名前が長く思い出してもらえるとしたら、17年間のキャリア全体が評価されたということだ。そうなることを祈るよ」
リバプール対クリスタル・パレスの一戦は、日本時間の17日1:30から開始される。
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