負傷により公式戦でいまだ出場のないバルセロナDFトーマス・ヴェルマーレン【写真:Getty Images】
バルセロナが6月6日にベルリンで行われるチャンピオンズリーグ(CL)決勝戦でビッグイヤーを掲げた場合、とあるクラブが思わぬ“ボーナス”を受け取ることになりそうだ。14日付の英紙『デイリー・メール』が報じている。
バルサが今季開幕前に推定1500万ポンド(約27億円)でアーセナルから獲得したベルギー代表DFトーマス・ヴェルメーレンは負傷を抱えた状態で移籍し、療養に長期の時間を要してしまった。残り2試合でシーズンを終えるリーガエスパニョーラでは、前節ようやく今季初のベンチ入りを果たしたものの、いまだに公式戦でのデビューは飾れていない。
しかし、同紙はバルサがアーセナルから同選手を獲得する際に「CLで優勝したらアーセナルに300万ポンド(約5億7000万円)のボーナスを支払う」という条項があったとしている。
今季のバルサに残された公式戦は4試合。そのうち3試合は“決勝戦”だ。17日のリーグ戦アトレティコ・マドリーでは結果次第で2季ぶりの優勝を飾ることができ、国王杯でもアスレティック・ビルバオとの決勝戦を控えている。タイトルが懸かる一戦で、約1年間公式戦でプレーしていないDFをデビューさせるのはリスクも高い。
バルサにとっては予想外に“高い買い物”となってしまった一方、来季に向けた補強を進めたいアーセナルにとっては、思わぬボーナスとなった。
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