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香川真司 10年前

熾烈を極めるEL争い。ドルトムントは出場権をつかめるか。香川に待ち受ける「本当の決戦」

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ピッチ内外で崩壊するシャルケ

熾烈を極めるEL争い。ドルトムントは出場権をつかめるか。香川に待ち受ける「本当の決戦」
キッカー紙は「ディ・マッテオにとっての後退」と記している【写真:Getty Images】

 まず脱落しそうなのは、【9位】ホッフェンハイムだ。前期を7位で折り返して、ELを狙うという意味では良い位置に付けていたホッフェンハイムだが、後期に入ってからは4勝を積み上げたのみに止まっている。

 4月以降の勝利は第30節のハノーファー戦のみで、先週フランクフルトに敗れると、キッカー紙は「期待外れの後半戦」と記した。次節が4位のレバークーゼンであることを考えると、EL出場は少し厳しいかもしれない。

【5位】アウクスブルクは、前節は王者バイエルンに勝利したことで、勢い付いているところがある。ワインツィアル監督はキッカー紙に対して「我々は2月にはドルトムントで、今回はミュンヘンで勝利した。頻繁に成し遂げられることではない。誇らしげなことだよ」とコメントを残した。

 次節はホームで絶不調のハノーファーを迎えることを考えれば、勝ち点3を積み上げてELの出場権をほぼ確実なものにしてもおかしくはない。

 悪い意味で、EL出場権争いの行方の鍵を握っているのは、【6位】シャルケと言えるだろう。後期のアウェイでは未勝利と調子の上がらないシャルケは、まさにEL出場権の獲得のために、4月27日から30日までマリエンフェルドでの短期集中キャンプを行った。しかしその効果は上がっているとは言い難い。

 キャンプ明けの初戦となったシュトゥットガルト戦こそ3-2と辛くも勝利を収めたが、続くケルン戦は内容に乏しく0-2で完敗した。キッカー紙は「ディ・マッテオにとっての後退」と記している。ヘーヴェデスをCBに戻して、ヘーガーを右SBに起用したが機能しなかった。

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