残りは1枠? 6月2連戦の代表入りを狙う
四日市中央工業高校で知名度を高めた高校2年までは全く無名だった浅野は粗削りな分、伸びしろも大きい。それは川又堅碁(名古屋)にも共通する部分だが、彼は川又よりもずっと若い。そういう意味でも指揮官は彼の姿勢を好意的に受け止めたのではないか。
こうした面々は堂々と持ち味を発揮したが、練習を休んだ武藤、3月も呼ばれた川又や永井、1月のアジアカップ(オーストラリア)に参戦した豊田陽平(鳥栖)、高いポテンシャルを指揮官に買われた杉本健勇(川崎)ももちろんハリルホジッチ流のアグレッシブなサッカーに改めて洗礼を受け、貪欲さを強めたはず。
指揮官もこの2日間だけで6月のメンバーを決めるわけではない。彼らの所属クラブでの今後の活躍ぶりが非常に重要になってくる。
「ちょっとでも(パフォーマンスが)落ちたらもう選ばれない。それは覚悟してる」と大久保も強調していたが、それは全員に共通すること。コンスタントに活躍できなければ、先の保証は一切ない。それが新生・日本代表の厳しさだ。
おそらく6月シリーズのFW枠は6人程度。現日本代表で最多得点を記録している岡崎慎司(マインツ)、大舞台に強い本田圭佑(ミラン)は選出が確実視されるため、生き残れるのは約4人。
宇佐美、大久保、武藤が当確だとすれば、残りは1人しかない。その狭き門を突破できるのは果たして誰なのか。今後の動向が大いに気になる。
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