「自分がロシアへ行くためには、3年間落とさず取り続けるしかない」
「やっぱり一番、オシムさんに似てるんじゃないですか。規律だったり、日本人的な感じ。日本人は言われたってできるから、俺はいいと思います。最初の集合からみんな走って集まるところだったり、規律をうるさく言ってくる。
今日ここに来る前は昼飯食って昼寝してって感じだったですけど、昼寝の時間は部屋から出るなとも言ってた。そういうのは今までにない感じだし、すごくいいと思いますよ」と国見高校時代を彷彿させるようなピリッとした空気を、ベテランストライカーは前向きに受け止めている。
ここから代表定着への本格的なチャレンジが始まるが、本人の中では何をやるべきかがハッキリしているという。
「自分はもう点取るだけでしょ。点を取らないと入れないと思うし。点取っても、他の若い子たちより取らないとトシ(年齢)的に選ばれないと思う。監督がどっちを取るかって言ったら、絶対若い子を取るから。
だから自分はずっと結果を出し続けないとここには来れない、それはもう分かってるし、若い子たちより難しいってのも分かってるから、結果を出し続けてこれから先に行きたいですね。自分がロシアへ行くためには、3年間落とさず(点を)取り続けるしかない。ちょっとでも落ちたらもう選ばれない。それは覚悟してるからね」と。
2年前の5月12日にこの世を去った父・克博さんの命日に、代表キャリアの新たな一歩を踏み出したのは、何らかの因縁かもしれない。大久保であれば、36歳でのロシアW杯出場も夢ではない。それを実現させるべく、彼は残り1日のトレーニングでも持てる全ての力を出し切るに違いない。
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