ブラジルW杯以来となる代表での活動
「大久保(嘉人=川崎)に関しては(選出)理由は簡単です。2シーズン得点王になってますし、今季もそれを続けてほぼ得点王を取りそうです。我々の代表には得点を取る選手が少ないので、32歳であろうが全然問題ない。何回か彼を見続けましたが、フィジカルの能力もありますし、何かをもたらせる。なぜこの人を呼ばないのかということです」
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、急きょ実施にこぎつけた5月12・13日の国内組日本代表候補合宿を前にしたメディア対応の場で、改めてこう強調した。
確かに現代表の主たる得点源は岡崎慎司(マインツ)、本田圭佑(ミラン)、香川真司(ドルトムント)の3人。これは2010年秋のアルベルト・ザッケローニ監督体制発足時から変わっていない。
ドイツ・ブンデスリーガで2シーズン連続2ケタ得点を記録した岡崎はいいとして、本田はイタリアで昨年10月からゴールがなく、香川も今季はリーグ戦3得点にとどまっている。このままだとやはり2018年ロシアW杯予選に不安は拭えない。国内組で最もコンスタントに得点を挙げている大久保を有効活用しないわけにはいかないのだ。
その大久保が新生・日本代表に加わるのは12日が初めて。代表活動自体、2014年ブラジルW杯以来となる。この日の練習は恒例の青空ミーティングからスタート。
指揮官も加わって全員で10分程度のランニングを皮切りに、短い距離のもも上げ走などのアップ、5人1組での狭いエリアでの対角線へのパス出し、タッチライン幅を使った4人1組での移動しながらのパス交換、タテに長いエリアでの6対6のポゼッション練習、11対11+フリーマンのゲームという流れで、約2時間半もの長時間トレーニングだった。