武藤嘉紀【写真:ダン・オロウィッツ】
FC東京の大金直樹社長が12日、武藤嘉紀の移籍報道についてメディアの前で口を開いた。
その中で以前から報じられてきたチェルシーとの交渉について、「正式に断りを入れていないというのはまず一つと、あまり長引くのは良くないなと感じている」と、現状を明かしている。
すでに正式オファーから2ヶ月ほどが経過しており、決断の時は迫っているようだ。大金社長も「近々でしょう。今日と明日は(代表合宿で)いないので、戻ってきてから話す」と近日中に何らかの動きがあることを示唆した。
また、今朝報じられたマインツとのクラブ間合意は「していないです。サインもしていない」と否定。
ただ、マインツのクリスティアン・ハイデルGMが地元メディア『ヌル・ヒュンフ・ミックスゾーン』で「我々はその選手を知っており、そして照会を行ったことは否定できない」と、武藤への関心を認めた通り、2クラブ以外からも獲得に向けた調査が入っていることを大金社長も否定していない。
だが、FC東京としては慰留の姿勢を崩していない。「基本路線はFC東京でやってもらいたいというのは最初から変わっていない」と大金社長は強調する。
一方で「彼が海外に行きたいという思いも聞いている」と明かし、「彼にとって、クラブにとって、本当に向き合って一番いい選択をしたいと思っている」と展望を語った。
大金社長は何度も「近々」という言葉を用いており、移籍への決断は最終段階を迎えているのは間違いない。チェルシーか、マインツか、それとも別のクラブか…数日中に何かしらの動きがありそうだ。
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