バイエルン名誉会長のベッケンバウアー氏【写真:Getty Images】
バイエルン・ミュンヘンのフランツ・ベッケンバウアー名誉会長は、仏紙『レキップ』のインタビューで12日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのバルセロナ戦について言及した。
3-0を逆転しなければならない状況にベッケンバウアー氏は「不安だらけなのは隠しようがない。特にバルサが絶好調だからね。1stレグは苦渋を味わった。3点目には参ったよ、0-2ならまだ現実的な逆転の可能性はあったからね」と、悲観的な姿勢を示すも「人生で奇跡は必ずある」と、一縷の望みは捨てない様だ。
1stレグで2得点を決めたバルセロナのFWリオネル・メッシに関しては「メッシがいなかったとしたらバルサは普通のチームだ。実際、2年前の準決勝でバルサに圧勝した時は彼が本調子じゃなかった」と称えた。
しかしドイツの皇帝と呼ばれたベッケンバウアー氏は、現代ではメッシが世界最高と称するも「歴代最高のプレーヤーはペレだ。(1997年に)ニューヨーク・コスモスで共にプレーしたが、彼の様な選手は見たことが無い。あまりにも速いボールタッチで彼の動きが見えなかった」と、元ブラジル代表FWへの尊敬を示した。
また、ベッケンバウアー氏はバルセロナ戦で3バックを起用したことによってグアルディオラ監督を批判したが「監督が彼であることは幸運。クラブでは皆彼の偉業に驚かされている。個人的には長い間ミュンヘンに残って欲しい」と、同監督の契約延長まで希望した。
なお、バイエルンではMFマリオ・ゲッツェのパフォーマンスが問題視されているが「ティーンエージャーの様なプレー。ボールロストしてもすぐに諦める。大人になって潜めているポテンシャルを活かすべきだ」と批判した。
対してMFチアゴ・アルカンタラに関しては「素晴らしい選手。グアルディオラ監督のプレーの哲学を一番理解しているからバイエルンでは今最も重要な選手だ」と、絶賛した。
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