「我々は何度も示してきた。ここで成し遂げることができるということをね」
ミュラーは「我々は(バルセロナ戦が)圧倒的な課題であるということで皆全て一致している。だが我々は依然としてフットボールをプレーしていて、そこでは多くのことが起こり得るんだ」としている。
しかしこれらの言葉は、何か背景に確信なり根拠がある訳ではなく、バイエルンの面々は稀にフットボールで起きる奇跡にすがろうとしているようである。
レヴァンドフスキは「我々はミュンヘンでプレーする。我々は何度も示してきた。ここで成し遂げることができるということをね。まだ終わっていないんだ」と話した。
レヴァンドフスキが言うように、ミュンヘンでバイエルンはポルトを相手に「成し遂げることができるということ」を示した。しかしポカール準決勝では同じくミュンヘンでドルトムントに屈してもいる。ベッケンバウアー氏は「バルセロナを2戦合計で討ち破るという可能性は、現在のところ十分ではない」と見ている。
第2戦でバイエルンは得点を奪わなくては、攻めなくてはならない。そうなると、バルセロナはネイマール、スアレス、そしてメッシの3トップを中心にカウンターを狙いやすくなる。第1戦で何度も繰り出された南米トリオの破壊的なカウンターに対処しながら、最低でも3ゴールを奪うという「極めて困難な課題」がバイエルンを待ち受けている。
キッカー紙が行った「バルセロナの0-3の後でバイエルンは決勝に辿り着く?」という読者アンケートの結果は、次のとおり。
・イエス 16.9%
・ノー 83.1%
ミュンヘンでフットボールの奇跡が起きる確率は、「16.9%」ということになるだろうか。
レヴァンドフスキは「最後の最後まで戦う」と言葉を残している。
【了】