本田圭佑【写真:Getty Images】
タイの実業家ビー・テチャウボン氏へのクラブ売却を進めるミランだが、結果的に交渉が決裂した場合は深刻な財政難となってしまうようだ。
11日に伊メディア『トゥットメルカートウェブ』が報じたところによれば、交渉の行方次第で主力3選手を手放し、現金を作る必要があるという。
その3選手とは、守護神ディエゴ・ロペス、10番の本田圭佑、そしてエースのジェレミー・メネズだ。
今季レアル・マドリーからフリーで加入したD・ロペスは、クリスティアン・アッビアーティとのポジション争いを制して正守護神に君臨。安定したセービングで低調なミランを何度も救ってきた。
すでに33歳のベテランのため市場価値は570万ユーロ(7億6000万円)ほどと言われているが、ミランとの契約が2018年まで残っているため、移籍金の増額が見込める。
パリ・サンジェルマンから移籍金ゼロで加入し、セリエAで16得点を挙げてミランの攻撃をけん引しているメネズは、市場価値が1200万ユーロ(約16億円)と、所属選手の中でも指折りの高額となっている。
モナコやリバプールといった国外のクラブから関心を示されており、売却の意思さえあれば問題なく交渉が進むと見られている。
そして本田もメネズとほぼ同額の評価をされている。アジアでのマーケティングを有利に進められるという付加価値もついており、契約も2年残っているため高額で売却が可能だ。
ファンも“ミランの10番”としての本田に満足しておらず、その去就は不透明なままとなっている。
いずれにしても、上の3人はフリートランスファーで加入しているため、売却時の移籍金はそのまま利益となる。
中位に甘んじ、改革が必要なチームながら資金不足が顕著となっている現状をいかに打開するか。名門復活のカギはまずクラブの売却交渉、その次に主力の売却と戦力の入れ替えということになりそうだ。
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