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日本代表 10年前

ハリルが求めるトップ下の役割とは? 独自の視点で見出した柴崎と遠藤の可能性、鹿島とは異なる“中盤のオーガナイズ”

日本サッカー協会は7日、国内合宿に参加する日本代表メンバーを発表した。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は国内組28選手を招集し、W杯二次予選に向けて選手を見極めることとなる。中でも注目すべきポジションはトップ下だ。ハリルホジッチ監督はこのポジションでプレーする選手に、クラブとは異なる役割を求めている。

text by 河治良幸 photo by Getty Images

招集メンバーの注目はトップ下

ハリルが求めるトップ下の役割とは? 独自の視点で見出した柴崎と遠藤の可能性、鹿島とは異なる“中盤のオーガナイズ”
ウズベキスタン戦ではトップ下でプレーした柴崎岳【写真:Getty Images】

 ハリルホジッチ監督が「より選手を知って、フットボールに関する私の考えを伝える」と目的を語る国内合宿はGK4人を含む28人を招集して行われるが、前日のプレゼンで指揮官が提示した[4-2-3-1]の表では何人かの選手が所属クラブと異なるポジションに配置された。

 右サイドバックにはセンターバックが本職の塩谷司(サンフレッチェ広島)と初選出の丹羽大輝(ガンバ大阪)、ボランチには川崎フロンターレでセンターバックを担う谷口彰悟が入った。

 ハリルホジッチが攻撃的なMFとして位置づけるトップ下には鹿島アントラーズの同僚である柴崎岳と初選出の遠藤康が名を連ねた。そして右ウィングには永井謙佑に最年少20歳の浅野拓磨が挑む構図となっている。

 こうした配置は指揮官とスタッフがJリーグの試合を視察しながら、独自の視点で特性を見極めた結果であり、ハリルホジッチの戦術的な狙いがかなり色濃く反映されていると見られる。

 この中で特に目を引くのはトップ下だ。3月の2試合では香川真司と清武弘嗣がこのポジションで起用されたが、当初はボランチに配置された柴崎もウズベキスタン戦ではトップ下で途中出場し、カウンターからロングシュートでゴールを決めるなど躍動的なプレーを見せた。

 今回の合宿はその柴崎が、「クラブでは右が多いと思うが、彼はFWの後ろでプレーしたらどうなるか」とハリルホジッチが評価する同僚の遠藤康と共にトップ下のポジションを争う形となった。

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