146日間勝利のないハノーファー
ブレーメン戦を終えて、キッカー紙は「Hannover146」と記した。「146」というのは、2014年12月16日の2-0で勝利したアウクスブルク戦以来、ハノーファーは「146」日に渡って勝利を収めることが出来ていない。要するに、後期まだ1度もハノーファーは勝ち点3を手に入れたことがないのである。監督フロンツェックはキッカー紙に対してこう述べた。
「この状況では、皆全てが平静を保たなければならない。今から既に最終節を見据えることは、間違ったものだ。我々はアウクスブルク戦だけを念頭に置いている」
ハノーファーは4月20日にコルクト監督を解任して、フロンツェック氏の就任を発表した。しかしフロンツェック監督の初陣となったホッフェンハイム戦では、開始わずか1分でモデステに先制を許し、1-2で敗北を喫してしまう。
5試合を残しての監督交代は、カンフル剤的な意味合いが強い。新しい戦術を浸透させるには時間はない。その意味でホッフェンハイム戦は、結果はもちろんのこと、負け方も芳しいものではなかった。
続いてハノーファーはボルフスブルク戦を2-2、ブレーメン戦を1-1と、負けが続いているわけではないが、波に乗り切れてもいない。ブレーメン戦後のフロンツェック監督のコメントは、マインツ戦後のシュトゥットガルトのディダビのそれとは対照的なものとなっている。ハノーファーにとっては、次節のアウクスブルク戦が「準決勝」ではなく「決勝」ということになる。
そして残留を争う6チームの中で重要な役目を負っている日本人選手は、そのハノーファーの酒井宏樹、清武弘嗣の両選手ということになるだろう。もちろん【13位】ヘルタ・ベルリンも上位との対決を残しており、2連敗を喫すればまだ分からないので、このところポジションを確保している原口元気にも期待は掛かるところである。