大きくマイナスへとか向いているバイエルン
過去3-0から逆転した例が2試合あることが意外だが、バルセロナの勝ち抜け率は71.4%。さらにウィリアムヒル社のオッズを見ても、2ndレグの1試合のオッズこそバイエルンに2.5倍、ドローに3.5倍、バルサに2.6倍という僅差の配当となったものの、決勝進出を予想するオッズではバルサが1.02倍であるのに対して、バイエルンは15倍という配当となっている。
加えて、バイエルンを取り巻く環境はここに来て大きくマイナスへと動いている。9日に行われたブンデスリーガ第32節において、GKホセ・マヌエル・レイナが一発退場を食らったこともあってアウクスブルクに0-1と敗戦。クラブにとって24年ぶりとなる公式戦4連敗という屈辱を味わった。
さらに、ペップ・グアルディオラ監督が来季マンチェスター・シティの監督に就任するといった噂まで浮上。チーム全体のモチベーションの低下も懸念されている。
ただ、苦しい状況の中でもまだしがみつけるだけの要素も存在する。まず、ポルトとのベスト8でアウェイでの1stレグを1-3と落としながらもホームでの2ndレグは6-1の大差で圧勝している。
また、今季ホームで少なくとも3-0以上の勝利がポルト戦を含めて9試合ある。しかもアリアンツ・アレーナでバルセロナとの直近の対戦となっている12-13シーズンのCL準決勝1stレグでは4-0と完勝している。
とはいえ、ベスト8の相手はバルセロナの力とは程遠いポルト。もちろんポルトも弱いチームではないが、バルセロナとは比べ物にならない。