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香川真司 10年前

掴みどころのない勝利。香川が語る「フワっと感」。クロップ体制残り3戦でクリアすべき課題

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「我々はまだ良くなることが可能だ」

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「我々はまだ良くなることが可能だ」とクロップ監督【写真:Getty Images】

 61分のカウンターで、左にカンプル、中央にオーバメヤン、右にムヒタリヤンという状況で、香川はミドルシュートを選択する。シュートは大きく外れた。

「ちょっと慌てていたと思いますし、ああいう判断をもっとやっぱり、徹底していかないといけない」

 そして局面での「判断」は常に課題なのだという。

 香川と原口は84分に途中交代となった。

 後半開始「早々に」2点目を奪ったこともあってか、結局ドルトムントの「フワってしている感じ」は収まることはなかった。

 結果的にヘルタに対して2-0で勝利を収めたことで、その「感じ」が問題になることはなかったが、香川は「もう一回しっかりとコンデイションを作って」、「もう一回気を引き締めてやらなきゃいけない」と言う。

「勝ち切って良かった」が、「勝った分、内容に危機感を持って」、ドイツカップの「決勝までしっかりと持っていきたいと思います」と、2-0という結果に満足し切ってはいない。

 監督クロップも「トータルでは結果に満足している」と試合を振り返りながらも、「我々はまだ良くなることが可能だ」と述べている。

 ドルトムントは次節、ボルフスブルクと対戦する。ポカール決勝の前哨戦となる。

【了】

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