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香川真司 10年前

掴みどころのない勝利。香川が語る「フワっと感」。クロップ体制残り3戦でクリアすべき課題

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「相手も凄くビビっていた感じがしていた」

 香川が「相手も凄くビビっていた感じがしていた」と言うように、ヘルタはドルトムントをリスペクトし過ぎていたようだ。9分、ムヒタリヤンのCKからスボティッチがヘッドで先制点を突き刺すと、さらに余裕は生まれていった。

 香川が「余裕ができた分、なんか変な余裕になっちゃったし、軽かったり、フワってしている感じはありましたね」と振り返るゴールに対して、原口元気は「早々に失点してしまったので、プラン通りにいかなかったかなとは思います」と言葉を残している。ヘルタは早々に大きなダメージを負った。

「早々に」得点を奪ったドルトムントは、カウンターを狙いながら、ヘルタのゴールに迫っていく。しかし「フワってしている感じ」が全体に漂っている。

 13分、24分のカウンターの場面では、ワントップのオーバメヤンへと急いで、攻撃が雑になってしまう。縦に急いで攻撃が噛み合わないところがあった。それでも47分、ドゥルムが2点目を突き刺す。後半開始「早々に」ドルトムントがリードを広げる。

 香川について、原口は「間、間で受けていたときは、クオリティの高いパスを出していたと思います」と話し、「嫌な位置でいいポジショニングを取っていたなあと思います」と振り返っている。

 香川は、トップ下のポジションで、着実に繋ぐべきところを繋いだが、一方で「想像以上に試合に入ったときに疲れを感じていた」とも話し、その影響がプレーに現れたところもあった。

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