今季、欧州で躍進するセリエA【写真:Getty Images】
セリエAがUEFAカントリーランキングで3位に返り咲く可能性が浮上している。今季、欧州の舞台で躍進をみせているイタリア勢だが、早ければ2016-2017シーズンに現在UEFAランキングで2位のイングランド・プレミアリーグを追い越す可能性が出てきた。
UEFAカントリーランキングはチャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)における、各国の出場枠を決める非常に重要なランキングだ。イタリアは2011-2012シーズンにドイツに3位の座を奪われたことで、CL出場枠を「4クラブ」から「3クラブ」へと減少していた。
UEFAカントリーランキングを決めるUEFAポイントは、過去5年間のCLとELの成績で算出される。イングランド勢は近年とりわけELで苦戦が続いており、直近2シーズンはベスト8に進出したクラブもいない状況だ。
今季ユベントスがCLベスト4、ナポリとフィオレンティーナがELベスト4に勝ち上がったセリエAは5月7日時点で18.500ポイントを獲得した。今季CL・ELともにベスト16で全チームが敗退してしまったプレミアリーグは13.571ポイントしか獲得できていない。イタリアは一気に「約4ポイント」差を縮めた形だ。
これにより来季のUEFA大会でセリエAがプレミアリーグより「4ポイント」多くUEFAポイントを獲得すれば、2017-2018シーズンにイタリアがUEFAカントリーランキングで3位に浮上。CL出場枠を「4」とし、逆にイングランドのCL出場枠は「3」に減少する。
また、過去3シーズンの成績でセリエAが獲得したUEFAポイント(47.248ポイント)がプレミアリーグの獲得ポイント(46.784ポイント)を上回った。これから2シーズンで、プレミアリーグがセリエAより「約0.3ポイント」上回る成績を残せなかった場合、2018-2019シーズンに自動的にセリエAが3位に浮上することが決定している。
近年、カルチョーポリや財政難によって欧州での力を失っていたイタリア。果たして高らかに復権を宣言することはできるのだろうか。現在、CLとELには3チームが残っている。
【了】