日本人選手がドイツで出場機会を得る2つの要素
もちろん岡崎のマインツから他クラブへの移籍は何も決まっていない。しかし岡崎のマインツとの契約が2016年までであり、今夏の移籍の可能性もある中で、マインツが武藤に白羽の矢を立てることは、特に不思議なことではない。
そして武藤が岡崎の代役を務めることになるのかどうかはともかく、仮にマインツに加入したとすれば、ブンデスリーガで力を発揮することは十分に可能だ。
ブンデスリーガで日本人選手がコンスタントに出場機会を得ることが出来るかどうかの目安としては、主に2つ考えられる。
1つは、日本代表に招集歴がある、もしくは現日本代表であること。もう1つは、こちらからの売り込みではなく、獲得のオファーを受けてのものであり、移籍金が支払われるということである。
武藤はアギーレ、ハリルホジッチの両監督によって日本代表に招集され続けている。まだマインツからの正式オファーはなく、故に移籍金の額も定かではない。しかしチェルシーから正式オファーがあり、その移籍金は約7億円ともされたことを考えれば、実力面で問題はないと言える。
現在マインツはシュミット監督の下、4-2-3-1のフォーメーションで戦っている。2列目のサイドハーフには、相手がボールを持っているときにはCBといったDFラインへのプレス、ボールを奪われたときには素早く帰陣しての守備などが求められる。
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