スアレスが笑顔で登場にマテオ君は…
(はじめはマテオ君のみのビデオが映る)
ドクター(以下D):やあマテオ!
マテオ(以下M):こんにちは。
D:ちゃんと聴こえるかい?
M:はい。
D:ところでマテオ、私はスペインから電話をかけているが、医者ではないんだ。私はほかのことをしている。
M:はい。
D:はいって何だい?
M:はい。分かりません。
D:たぶん、君は過去に一度は私のゴールに歓喜したことがあると思う。医者も時々サッカーをするんだよ。
M:それは知りませんでした。
(ここでスアレスが笑顔で登場)
スアレス(以下S):知らなかったって?
M:え!? まさか…。(うれしさのあまり涙を見せる)
S:おい、チャンピオン、元気か?
M:元気です。
S:すごく元気?
M:いえ…、感動しちゃって…。
S:聞いてくれ。君はチャンピオンだってこと、知ってるよね?
M:何回かそう言われたことはあります。
S:そう。君は本当に勇敢なファイターだ。だから強く生き続けなきゃいけない。君はバルセロナのファンだろ?
M:はい、そうです。
S:わかった。こうしよう。君が元気に、医師たちの言うことをよく聞くなら、私が君にシャツを送ることを約束する。
M:すごい。
S:でもそれは、お店からのじゃなく、私がプレー中に着用したものだ。いいね?
M:はい、もちろん。(再び涙を見せる)
S:そう、今君が感じているモノ、その喜びこそが、君が持ち続けなければならないものだ。そして、医師たちの話を聞き、治療を受けるんだ。分かったね?
M:はい。
S:約束してくれるか?
M:約束します。最近あなたが決めたゴール、全部すごかった!
S:観てくれたのか?
M:観ました。もちろんです。
S:いいゴールだと思った?
M:はい。もちろん。最高でした。
S:私と会話できてよかった?
M:はい。まんまと騙されましたよ。
S:チャンプ、君にでっかいハグを送るよ。体に気を付けて、力強く治療に臨むんだ。いいか?
M:はい。本当にどうもありがとうございました。
S:その調子だ。頑張って!
M:(電話が切れると手の平で涙をぬぐう)
【了】