チームメートと喜び合うMF鈴木(左)【写真:Getty Images】
AFCアジアチャンピオンズリーグのグループステージ最終節が5日に行われ、浦和レッズはアウェイでブリスベン・ロアーと対戦した。
既に1次リーグ敗退が決まっている浦和は、負傷で戦列を離れていた興梠慎三がスタメンに復帰し、24分に先制ゴールを挙げる。57分には武藤雄樹が追加点を奪い、終盤に1点を返されたものの最後まで点差を守りきり、2-1で今大会初勝利を収めた。
試合後、記者会見に臨んだ浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督はまず「両チームともボールをしっかりと繋いで素晴らしいフットボールをしたと思う」と互いの健闘を称えると「前半は我々が主導権を握る展開で、2、3点入っていてもおかしくなかった。後半は体力を消耗し、相手の攻撃を受ける形になってしまった。だが、試合全体を通して見れば、我々が勝利に値するゲームだった」と総括した。
浦和は2日に行われたJリーグの試合直後に遠征先のオーストラリアに移動。中2日で迎えたブリスベンとのゲームは主力を温存しながらも敵地で白星を飾った。
リーグ戦の布陣と違うメンバーを起用したことについては「浦和には非常に質が高い選手が揃っており、誰が出場しても素晴らしい試合ができる。元代表選手の(鈴木)啓太もJリーグを代表する選手。誰を起用するかを決めるのは難しい。私の中で今日のベストを選んだ」と、あくまでも勝利のこだわった人選をしたことを強調し、「ACLでは全てのゲームで内容で上回りながらも結果がついてこなかった。最後に勝利することができて嬉しく思う」と国内での試合に弾みをつける勝利を喜んだ。
また、会見に同席した鈴木啓太は「今日ここでACLが終わってしまうことは非常に寂しい。グループステージの戦いを振り返っても、なぜ我々が敗退してしまったのか今でも不思議に思っている」と悔しさを露わにした。
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