レバンドフスキはフェイスガード着用で復帰へ
3トップとカウンターという点では、昨季の準決勝レアル・マドリー戦と似ているところもあるかもしれない。もちろんロナウドとネイマール、ベイルとメッシでは、縦のスピードを始めとしてプレイヤーの性格は異なっている。
しかしペップからビラノバ、マルティーノ、そしてルイス・エンリケと指揮官が変遷する中で、今季のバルセロナでは、カウンターはもはやタブーではなくなった。キッカー紙はエンリケを「柔軟な指揮官」と紹介する。
マドリーのカウンターに沈んでから、ペップは3バックを導入して磨きを掛けてきた。そして4月4日のドルトムント戦では、ベナティア、ボアテング、ダンテの3バックに、ラフィーニャ、ベルナトの左右両ウイングバックで安定した守備を見せて、1-0で勝利している。その完成度はいよいよ高まっている。
昨季のマドリーのように、奇しくもエンリケのバルサが同様の4-3-3で来ることを踏まえれば、ペップが3バックと両ウイングバックに、アロンソ、ラーム、チアゴの中盤と、FWにミュラー、レバンドフスキの布陣で臨むことは考えられる。
重傷を負ったレバンドフスキだが、4日に黒いマスクを付けてトレーニングに復帰した。バルサ戦には間に合う見込みだ。
もしくは4バックで臨んで、ベナティア、ボアテングのCBの間にアロンソが入りながら、ラフィーニャ、ベルナトとともに「夢のトリオ」を警戒する、ということも考えられる。
【次ページ】互いを熟知する盟友エンリケとの対戦