応援してくれる山口県民の喜ぶ顔を見るために
5連勝したこと、そしてAC長野戦の敗戦を引きずらず琉球戦、YS横浜戦と厳しい試合をそれぞれ違った勝ち方でものにできたことは、チームの大きな自信となった。
J3を席巻するパスサッカーの理想形は、彼らの中で完成しているはずだ。それを試合の場で発揮できるよう形として落とし込めれば、自ずと上が見えてくる。
「見に来て下さった皆さんに『楽しかったな』、『来てよかったな』と思ってもらえるような試合をしたい」
こう上野監督が語り、選手達も同じことを口にした。維新百年記念公園陸上競技場では毎試合たくさんのサポーターが声援を送る。アウェイにも山口県から熱心なサポーターがかけつけてチームを後押しする。
レノファ山口の冒険は始まったばかりだが、すでに山口県民の期待を一身に背負っている。彼らの勝利がすべての人の喜びに変わるまで、その挑戦に終わりはない。
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