アーセナルを率いるヴェンゲル監督【写真:Getty Images】
イングランド・プレミアリーグのアーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督は、シーズン後半戦のパフォーマンスが夏の移籍に大きな影響を与える可能性があると考えているようだ。
アーセナルは最近リーグ戦21試合で17勝と好調を維持し、一時は優勝争いに絡めるほどの快進撃を見せた。また、連覇を狙うFAカップは既に決勝進出を果たしており、2年連続のタイトル獲得も狙える位置にいる。クラブは近年の移籍で大物選手の補強に成功しており、チームには充実したメンバーが揃いつつある。
英紙『デイリー・ミラー』で、後半戦の成績について聞かれたヴェンゲル監督は「(メスト・)エジルが成長してくれたことが非常に大きい。彼はシーズン途中から徐々にリーダーとしての自覚を持ち始め、チームを良い方向に導くプレーをしたいと考えるようになった。
GKの選手層も結果に結びついている要因だと思う。ヴォイチェフ・シュチェスニーはとても良い選手で、新加入のダビド・オスピナはファンタスティックな仕事をしている。リーグトップの数字を叩き出しているGKは誰だか知っているかい?オスピナだよ」と好調のキーマンを挙げた。
また、様々な大物選手の獲得が噂される夏の移籍については「ここには強力な選手たちがおり、大きな変化は必要ない。ローン中のルーカス・ポドルスキ、ホエル・キャンベル、ヤヤ・サノゴらが復帰すれば戦力は整う。
(ティエリ・)アンリはオリビエ・ジルーでは不十分と批判しているが、彼の意見は間違っている。ニコラ・アネルカやロビン・ファン・ペルシ、そして彼自身のときもそういうことは言われていたが、後にワールドクラスの選手に成長した。
我々は現代メディアのシステムを知っている。アンリはTV解説として高額の契約料を受け取っているため、議論を生む発言をしなければならないんだ。だが、ジルーはこのチームにフィットしているし、素晴らしいメンタリティーも兼ね備えている」と慎重に補強を進める方針を示唆した。
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