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香川真司 10年前

香川含む2列目の全選手に付けられた採点「4」。エネルギー、集中力、そして連係を欠く

text by 本田千尋 photo by Getty Images

2列目のパフォーマンスが結果に繋がらず

 対照的にフンメルスに「2」の採点が付いたのは、「ホッフェンハイムでの勝ち点を救う」ゴールを決めたことが最も大きな要因だろう。またそれだけでなくホッフェンハイムを相手にしてフンメルスは、何度も出足の鋭いインターセプトを見せて攻撃の芽を紡いでは、瞬時の判断力で攻撃を組み立て、モダンなCBとしての高いクオリティを示した。

 ビルト日曜版が記したように、開始3分のモデステに抜け出されたピンチでは「エネルギーと集中力を欠いた」ところもあったが、前半戦の不振からは完全に抜け出した印象がある。

 香川には、そのシュメルツァーとフンメルスの間の「4」が付いたが、ここは香川だけではなく、ブワシュチコフスキ、ムヒタリヤンを含めた2列目の選手全員に揃って「4」が付いたことに注目すべきかもしれない。

 13分、21分とムヒタリヤンと香川の呼吸は合わず、連係を欠いて、序盤のドルトムントはなかなかアタッキングサードに入っていくことが出来なかった。試合中に香川は決定機を外すところはあったが、それは56分のムヒタリヤンにも言えることだ。

 またブワシュチコフスキは、「ポカールの試合」の影響で、やはり「エネルギーと集中力を欠いた」のか、前半の41分にカンプルと交代となった。2列目のパフォーマンスが、結果に繋がり切らないことで、総じて「4」の採点が付いたのだろう。ホッフェンハイム戦の後に香川は「シュートがあってのパス」とコメントを残している。

 次節までには、6日の準備期間がある。ホームのヘルタ・ベルリン戦では、「エネルギーと集中力を」取り戻したドルトムントの姿を見ることが出来るはずだ。

【了】

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