日本のW杯優勝目標。普及されるべき指針
欧州でプレーする日本人選手や近年のW杯やアジアカップの失敗の理由はたびたび議論されている。ロクスバーグ氏はマンチェスター・ユナイテッドの本拠地オールドトラッフォードで幼馴染かつ元チームメートのサー・アレックス・ファーガソンとエリート選手が成功するために必要なものについて交わした会話を思い出した。
「サー・アレックスとピッチを歩いているとき、彼に選手のどこを見ているのか聞いたことがある。すると、毎週67000人の前でプレーできる質をもっているかどうかと答えた。言い換えれば、能力だけではなく、その類のメンタリティーを備えているかどうかということだ」
アジアの選手たちが欧州に移籍してプレーするチャンスが与えられた時に結果を出せる準備をしておくため、ロクスバーグ氏はアジア圏の全体的な試合を向上させる必要があると信じているようだ。
ロクスバーグ氏は過去15年の間にたびたび日本を訪れ、日本サッカーやJリーグを正しい計画とインフラによって成長できた例として引き合いに出してきた。全てのアジアの国々が同じような成功を達成できていないと認めつつも、アジアの重鎮のレベルがさらに上がることも必要であると主張する。
「もしアジア諸国の差を埋めることができ、競争が激しくなれば都合が良くなる。日本のレベルを上げるにはそれが必要になる」
空想的な考えとして見られる一方で、日本サッカー協会(JFA)が2050年までにW杯優勝を掲げたことは、大陸間で普及されるべき指針だとロクスバーグ氏が感じているようだ。
「日本がW杯で優勝することに焦点を当てていることには非常に感銘を受けている。もし、他のアジアの国々も同じ姿勢を持ち始めれば、何が起きるか分からない」
新しいテクニカル・ディレクターには経験と情熱がある。ピッチ上での結果を転換させる日が待ち遠しい。
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