追加点を決めたゴンサロ・イグアイン【写真:Getty Images】
【ナポリ 3-0 ミラン セリエA 第34節】
イタリア・セリエA第34節が3日に行われ、日本代表FW本田圭佑が所属するミランはアウェイで4位ナポリと対戦した。
ミランはクラブ買収騒動が落ち着きをみせ、指揮官フィリッポ・インザーギ監督の残留も決定した。来季に繋がる5試合を展開したいところだ。
一方のナポリはチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得のため、3位ラツィオを追う展開。ヨーロッパリーグ(EL)でも準決勝に進出しており、数人の選手を温存して臨んだ。
両チームのスターティングメンバーは以下。
ナポリ(4-2-3-1)
GK:マリアーノ・アンドゥハル
DF:クリスティアン・マッジョ、ラウール・アルビオル、ミゲル・アンヘル・ブリトス、ファウジ・グラン
MF:ジョルジーニョ、ダビド・ロペス
ホセ・マリア・カジェホン、マレク・ハムシク、ロレンツォ・インシーニェ
FW:ゴンサロ・イグアイン
ミラン(4-3-3)
GK:ディエゴ・ロペス
DF:マッティア・デ・シリオ、アレックス、ガブリエル・パレッタ、サルバトーレ・ボッケッティ
MF:アンドレア・ポーリ、ナイジェル・デヨング、マルコ・ファン・ヒンケル
FW:本田圭佑、マッティア・デストロ、ジャコモ・ボナベントゥーラ
開始早々1分も経たないうちに、ミランが10人となる。ナポリキックオフからファーストプレーでインシーニェからハムシクにスルーパスが通ると、デ・シリオがエリア内で後ろから倒してレッドカードを受けてしまう。
開始42秒で退場したデ・シリオはセリエA史上最速での退場を記録してしまう。まさに低迷に低迷を重ねるミランを象徴する出来事となってしまった。
しかし、イグアインがPKを蹴るもGKロペスが素晴らしい反応で防ぐ。ミランはなんとか最悪の事態を回避した。
その後は10人となったミランがコンパクトな陣形を維持し、ナポリに思うように攻めさせない。
徐々にミランがチャンスを掴み始める。ファン・ヒンケルのサイドチェンジからデストロ、ボッケッティと繋ぎ最後はボナベントゥーラにクロスが入るも、ヘディングはわずかに枠を捉えられない。
そのままナポリがボールを保持するも、決定的なチャンスを作り出せないまま前半は終了する。
後半も変わらずナポリペース。53分、カジェホンが完璧な抜け出しをみせるも、シュートは力なく外れた。
55分、ナポリはジュルジーニョに替えてマノーロ・ガッビアディーニを投入。ハムシクを中盤に下げ、超攻撃的布陣で挑む。
その後もナポリがチャンスを作り続けるも、あと一歩で決めきれない。1点が遠いナポリは69分にインシーニェに替えてドリース・メルテンスを投入する。
すると遂に試合が動く。70分、ボネーラのクリアを拾ったハムシクがゴール右隅に突き刺した。
これで集中が切れたミランは74分と76分にも追加点を許す。イグアインとガッビアディーニが決めて6分間で3ゴールを決めた。
最後まで試合を支配したナポリが3-0で勝利。3位ラツィオとの勝点差を「4」に縮めた。一方のミランは3連敗で11位に落ち込んでいる。
【得点者】
70分 1-0 ハムシク(ナポリ)
74分 2-0 イグアイン(ナポリ)
76分 3-0 ガッビアディーニ(ナポリ)
【了】