バイエルン行きも考えられるMFイルカイ・ギュンドアン【写真:Getty Images】
ボルシア・ドルトムントのMFイルカイ・ギュンドアンが契約延長を拒否したことについて、同クラブのサポーターが激怒しているようだ。現地時間2日のドイツ紙『ビルド』が報じている。
ドルトムントは先月30日、2016年夏までとなっているギュンドアンとの契約を延長しないことを発表。これにより、クラブは多額の移籍金を得られる最後の機会となるこの夏に放出すると見られている。
同紙はギュンドアンが契約延長をしないことについて「ギュンドアンは恩知らずか?」と題し、アンケートを実施。およそ10万人に及ぶ回答者の75%が「はい」と答えたという。
ギュンドアンは2013年8月のドイツ代表対パラグアイ代表の試合で背中を負傷し、復帰までにおよそ1年かかった。そのギュンドアンに対し、クラブがサポートしていたにも関わらず、契約延長を拒否したことにファンは憤りを露わにしたようだ。
これに対しミヒャエル・ツォルクSD(スポーツディレクター)が同選手をフォロー。ギュンドアンの決断について「イルカイと彼の家族とで契約について、オープンに、公正に、そして詳細に話し合った。彼の決断はもちろん私たちの望んでいたものではなかったが、イルカイは何も間違ってはいない」と、話した。
また、「負傷離脱していた14ヶ月の間、クラブから給料は受け取っていない」と、負傷者は専門機関から給料が支払われることを説明している。
今夏移籍が決定的なギュンドアンだが、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、アーセナルに加えて、バイエルン・ミュンヘンも関心を持っていると報じられている。
ツォルクSDも、『スカイ』で「それが本当に勝敗を決めるわけではない」と、移籍が実現しても両チームの勝敗が決まるわけではないと話し、否定も肯定もしていない。
加えて、現時点ではオファーは届いていないとツォルクSDは明かしており、「彼がブンデスリーガの対戦相手に移籍しない方がいいとは思っている」と、希望を述べた。
本当に移籍先がバイエルンになるとすれば、ただでさえ腹を立てているサポーターに火に油を注ぐだけとなる。クラブとしてもMFマリオ・ゲッツェ、FWロベルト・レバンドフスキを引き抜かれ、これ以上はバイエルンに選手を送りたくないはずだ。
果たして今季終了後にどういった決断を下すのか注目される。
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