失点直後に同点弾。勝負強さは取り戻した
開始早々の3分、左サイドのベックから、サライ、フィルミーニョと素早く繋がれて、最後はフォラントからモデステへと、スボティッチとフンメルスのCBの間にパスを通されてしまう。ランゲラクが飛び出して防いだが、ドルトムントのコンディションが「特に重かった」のは明らかだった。
その後もホッフェンハイムの速攻に苦しんだドルトムントは33分、フォラントに先制ゴールを許す。シュヴィーグラーからエリア内でパスを受けたフォラントは、重い体を引きずりながらマークについたシュメルツァーをいとも簡単に振り切った。
しかし35分、CKからフンメルスが頭で合わせて直ぐに同点に追いついたことは、延長の末に勝ち抜いたバイエルン戦で得た勝負強さの現れとも言えるだろう。それは開始早々のピンチを防いだことにも見て取れる。
開幕戦のレバークーゼン戦を始めとして、今季何度も試合開始直後に失点を喫していたことを振り返れば、ドルトムントがここで先制点を献上していてもおかしくはなかった。
バイエルン戦は70分で途中交代となっていたこともあってか、香川のパフォーマンスは悪くはなかったが、結果に結び付けることが出来なかった。
香川には27分に左のムヒタリヤン、62分に右のカンプルの折り返しからチャンスが生まれたが、ゴールを奪うことは出来ない。もちろん「決め切りたかった」と言葉を残した香川は、「悔しい」と言葉を残した。
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