タイ人資本家による株式一部買収に大きく前進したミラン【写真:Getty Images】
ミランの株式売却が大きな動きをみせた。現地時間の2日、イタリアTV局『メディアセット』がタイ人資本家ビー・テチャウボン氏のコメントを伝えた。
ミラノで2日シルビオ・ベルルスコーニ名誉会長と会談をしながらも、買収決定を発表することができなかったテチャウボン氏だが、詳細を除き大方の合意を済ませたようだ。同メディアによれば、テチャウボン氏はタイに帰国し、これから株式買収のための詳細なオファーを準備するという。
同氏は「ミランの一部になることは誇りだ。夢が実現する」と進展を喜んだ。
「ミランは今の位置にいてはいけない。セリエAを獲得し、チャンピオンズリーグで決勝にいるべきだ。一度合意に達した。詳細を全て決め、もう一度働き始めよう」
「我々のファイナンシャル・パートナーは堅固で、しっかりと背後を固めている。ドイエン・スポーツのサポートに感謝したい」
ミランの親会社であるフィニンヴェストは2日「ベルルスコーニ名誉会長はミランのオーナーで在り続ける」ことを発表し、テチャウボン氏への半数未満の株式売却で進んでいることを発表した。
従来の予想であったオーナー交代にはいたらない流れとなっているが、ミランの財務状況改善にむけ大きな進展があったことは間違いない。混迷を極める同クラブだが、果たして状況は改善されるのだろうか。
【了】