先制ゴールを決めるMFコウチーニョ(中央)【写真:Getty Images】
【リバプール 2-1 QPR プレミアリーグ第35節】
イングランド・プレミアリーグ第35節が現地2日に行われ、リバプールはホームでクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)と対戦した。
5位リバプールはミッドウィークに第33節延期分に臨んだが、残留争いを繰り広げるハル・シティにまさかの敗戦。チャンピオンズリーグ出場権争いは一歩後退したが、可能性がある限りは残り4試合を全勝で締めくくりたい。
一方の19位QPRは前節、ホームでウェストハムとスコアレスドローに終わり、降格圏を抜け出せないまま下位に沈んでいる。17ゴールで得点ランク4位のFWチャーリー・オースティンにボールを集め、金星を狙いたい。
試合が始まると、QPRが奇襲をかける。1分、右CKからMFフィリップスがニアを狙ったボールを入れると、MFフェルが走り込んでゴールにねじ込む。しかし、その前にボールがラインを割っていたため、得点は認められず。
相手のプレッシャーの受けないまま中盤で快適にボールを回すリバプールは16分、MFバートンのバックパスをカットしたFWランバートがエリア手前左から右足シュートを放つが、GKの正面をつきゴールならず。
攻勢をかけるリバプールは前半のうちに先制する。19分、素早い攻守の切り替えからランバートが右サイドを駆け上がると、エリア内に走り込むMFコウチーニョに絶妙なスルーパスを送る。すると、左斜め45度から右足で巻いたシュートをゴール右隅に叩き込んだ。
ペースを握れないQPRは35分、エリア手前中央でパスを受けたオースティンが振り向きざまにシュートを狙うも枠を外す。
リバプールは40分、ゴール正面からジェラードが直接FKを狙うも、GKのセーブされ得点ならず。そのまま1-0でハーフタイムを迎える。
後半に入ると、リパプールが引き続き主導権をとる。50分、ゴール前の細かいパスから最後はMFララーナがフリーでシュートを放つも枠を捉えられず。54分、MFヘンダーソンが右からGKとDFの間に絶妙なクロスを入れるも、走り込んだFWスターリングが外してしまい、加点できず。69分にも右CKからDFロブレンが頭で合わせるもGKに弾かれてしまう。
リバプールが得点を奪い切れない状況のなか、QPRが同点に追いつく。73分、右CKからフェルが右足のボレーシュートを決め、敵地での勝ち点3獲得に望みをつなぐ。
すると、リバプールに勝ち越しのチャンス。79分、セットプレーからエリア内でDFシュクルテルがDFオヌオハに倒され、PKを獲得。しかし、ジェラードのシュートはGKに止められてしまい、会場は静まり返る。
だが、ジェラードがすぐに汚名返上する。87分、左CKからゴール右隅にヘディングシュートを叩き込み、殊勲の決勝弾を挙げた。
リバプールはQPRを2-1で下し、3試合ぶりの勝利。勝ち点を61に伸ばし、CL圏内には4ポイント差まで縮めた。
次節、リバプールはチェルシーと、QPRはマンチェスター・シティとそれぞれアウェイで対戦する。
【得点者】
19分 1-0 コウチーニョ(リバプール)
73分 1-1 フェル(QPR)
87分 2-1 ジェラード(リバプール)
【了】