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逆転ゴールのFW武藤、移籍については否定も肯定もせず。チェルシー加入も消えていない?

text by 編集部 photo by Dan Orlowitz

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武藤嘉紀は移籍に関して否定も肯定もしなかった【写真:ダン・オロウィッツ】

 明治安田生命J1リーグ1stステージ第9節が2日に行われ、FC東京は川崎フロンターレとの多摩川クラシコで2-1と逆転勝利を収めた。

 この勝利で連勝を3に伸ばしたFC東京。最後に決めたのは、エースの武藤嘉紀だった。87分、太田宏介の完璧なキックを頭で叩き込んだ。太田のアシストを称えた武藤だが、あの場面で決められるのはストライカーの証明だろう。

 これで今季6点目。もはやFC東京の中でも説明不要のキープレーヤーとなっているが、そんな選手を世界は放っておかない。

 チェルシーのオファーに始まり、他のクラブも武藤に興味を示しているといわれる。ブンデスリーガのマインツも獲得に本腰を入れたとの報道もある。

 そうした雑音が多い中でもしっかり結果を残した。青赤の背番号14の将来は大きな関心事だが、本人は冷静だ。

「特に焦ってはいないですし、いつまでに答えを出すというのはありません」ときっぱり。そして、「いい結果がついてきているので、自分もそれを手助けしたい。まずはFC東京で結果を残すことだけに集中していきたい」と語っている。

 このように、武藤は移籍に関して否定も肯定もしていない。今はもちろんFC東京の選手だが、現在も様々な選択肢が残されているとも解釈できる。つまり、チェルシー移籍の可能性も完全に消滅したわけではないのかもしれない。

 武藤は自身の将来について慎重に考えている。チェルシーなのか、マインツなのか、それとも別のクラブなのか。はたまた残留か。いずれにしても、彼がどのような決断を下すのか、注視していきたい。

【了】

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