連覇には控え選手の活躍が不可欠
昨季のなでしこリーグで得点王を初めて獲得し、また今季も第5節終了時点で得点ランキングトップを走るFW菅澤優衣香(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)は、すこぶる調子がいい。本人は「周りが自分の動きをより分かってくれるようになっただけ」と照れ笑いを浮かべるが、空中戦からヘディングで味方へボール落とす精度が高く、ゴール前に飛び出すタイミングも抜群で相手にとって脅威となるはずだ。
昨季の女子アジア杯優勝に貢献したMF川村優理は、ベガルタ仙台レディースの攻守の要となっており、ただのつなぎ役ではなく得点力も備わってきた。3月のアルガルベカップではボランチとして出場し、プレーの幅の広さをアピールしたMF宇津木瑠美(モンペリエHSC/フランス)もレギュラーに近い選手のひとりだろう。
確かに今は主力が3年前と変わらない。しかし主力は大会中にでも変わる可能性がある。ここに列挙した選手に限らず、こういった控え選手が自覚を持ち、大会中に活躍を見せなければ、各国に研究され尽くしたなでしこジャパンの連覇は到底望めない。
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