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日本代表 10年前

なでしこはW杯をどう戦うべきか?澤だけでない、連覇に必要な23人の活躍

text by 馬見新拓郎 photo by Getty Images

前回大会よりも過密な日程

 選手選考について、佐々木監督が会見上で「大会の連覇から逆算し、戦える選手、意識の高い選手、ピッチ外でのバランスも踏まえた」と話したことの意味は大きい。決勝戦で勝ち切ることからの逆算で選手選考と各試合の選手起用を考えられることは、一度優勝を経験した者にしかできない特権とも言える。

 本当になでしこジャパンが連覇を狙うのであれば、前回大会のGK海堀あゆみ(I神戸)、MF川澄奈穂美(I神戸)、FW丸山桂里奈(スペランツァFC大阪高槻)のように、大会中に活躍してチームに刺激を与える存在が不可欠だ。

 カナダ大会は前回大会より決勝までの試合数が増え、基本的に陸路ではなく空路移動が最低でも4回はあると見込まれる。さらに出場チーム数が16から24に増えたことで、FIFAランキング下位のチームも本大会には出場してくるため、連覇を目指すのであれば、なでしこジャパンは昨季5月の女子アジア杯やアジア競技大会(韓国)で行ったようなターンオーバーが2試合以上は必要となるだろう。

 控え選手中心で臨んだ試合で活躍した選手が主力選手のポジションを大会中に脅かす定位置争いが生まれれば、チーム力はさらに増す。

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