FWピエール=エメリク・オーバメヤン【写真:Getty Images】
ドイツ・ブンデスリーガ第31節が現地時間2日から3日にかけて開催される。MF香川真司の所属するボルシア・ドルトムントは、アウェイでホッフェンハイムと対戦する。
勝ち点差「1」で7位と8位の対決となった同試合。勝った方がヨーロッパリーグ(EL)出場へぐっと近づけるだけにどちらも負けられない。
ミッドウィークにDFBポカール(ドイツカップ)の準決勝で王者バイエルン・ミュンヘンと120分+PK戦の死闘を演じたドルトムント。すでにFWマルコ・ロイスとアドリアン・ラモスの欠場が決定し、コンディションに不安が残る。その中で期待される選手の1人はFWピエール=エメリク・オーバメヤンだ。
今季、チャンピオンズリーグやポカールを戦う過密日程の中でもリーグ戦29試合に出場し、14得点を挙げている。
移籍したFWロベルト・レバンドフスキの穴を埋めるべく獲得したFWチーロ・インモービレ、A・ラモスが活躍できず最下位で折り返すことになった前半戦を踏まえて、本来のポジションが右のアウトサイドのオーバメヤンを後半戦からセンターフォワードで起用。
すると後半戦だけで9得点と大爆発。チームの危機を救い、あと少しでEL出場可能な位置まで到達した。
快足を飛ばし、瞬く間にゴールに迫るプレーは、時折見方すらも追いつけず孤立する場面も見られるほどだ。その速さは30mなら世界最速の陸上選手ウサイン・ボルトよりも早いと言われており、相手DFにとっては驚異の存在となっている。
またゴール後のパフォーマンスも特徴的で、決めた後は前宙をするのが通例となっている。ただし、28節のシャルケとの“レヴィア・ダービー”では、ロイスと共に“バットマン&ロビン”のマスクパフォーマンスで会場を沸かせた。
現在ここまで公式戦3試合連続得点中。EL出場を手繰り寄せるためにその快足を飛ばし、ゴールによって前宙を見られることが期待される。
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