ブラッター氏だけが25分間の演説
4月30日、田嶋幸三氏がFIFA理事への当選を果たしたことで日本でも大きく報じられたAFC総会。バーレーンで行われたこの会合で最大の余興は何だったかと言うと、FIFA会長選の候補者の一人である現職者のゼップ・ブラッター氏が25分間の演説を行ったことだ。
ブラッター氏のライバル2名は総会の後、アジアの有力者の前で話すことが叶わず失望していた。
「総会で演説できるよう要求した」とヨルダン王子のアリ・ビン・アル・フセイン氏。「他の候補者にもチャンスを与えて欲しかった。UEFAでは、たとえ私がその連盟の出身でなくとも演説が認められた。もし、あの時に他の候補者が同じようにできなかったら、私は発言するのを控えていただろう。敬意の問題だ」と語った。
ポルトガルのレジェンドであるルイス・フィーゴ氏も立候補を宣言しているが、一言も話す機会が与えられなかったことに困惑している。
「なぜそれができないのか本当に理解できない」とバルセロナとレアル・マドリーの元スターは憤慨する。
「もちろん、これは単一連盟の総会だ。しかし、演説することで問題になる理由は見つからない。民主社会にいる我々がなぜそれをできないのか分からない。5、6時間の総会の中で5分か10分を我々に与えてくれても大きな問題ではない」と話す。