昨年のU-17女子W杯で世界の頂点に立った“リトルなでしこ”【写真:Getty Images】
日本サッカー協会は1日、カナダで行われる女子W杯に臨むなでしこジャパン23名のメンバーを発表した。
前回大会を知る選手が17人選出され、他の6人にしてもこの4年で力をつけていた。
2012年のU-20女子W杯で3位という結果を収めた“ヤングなでしこ”からは、一人も選ばれていない。田中美南や横山久美は予備登録メンバーには残ったが、本戦を戦う23人には入れなかった。
佐々木則夫監督はこれまでも、若い選手にチャンスを与えてきたが、アピールが十分だったとは言い難い。指揮官は記者会見の場で「若い選手も非常に技術が成長し、選考の中でも色々考えましたが」と頭を悩ませたようだ。ただ「最終的には大会連覇ということから逆算」してメンバーを選んだという。
“ヤングなでしこ”や昨年のU-17女子W杯で世界の頂点に立った“リトルなでしこ”にも、有望な選手はいる。同大会で活躍した杉田妃和(INAC神戸)や長谷川唯(日テレ・ベレーザ)らも、いずれなでしこジャパンに絡んでくることが期待される。また、佐々木監督も「次のU-19の中にも非常に魅力的な選手はいます」と語っている。
だが、今回は大会連覇という大きな目標がある。それを考慮すれば、未知数の若手よりも経験のある選手を優先するのは当然と言える。
「誰がピッチに立っても戦える意欲のある、最後の最後まで諦めないチームにできるメンバーをメインに選考した」という佐々木監督の言葉を、未来のなでしこたちがどのように受け止めるか。W杯後の女子サッカーのためにも、彼女たちも成長を続けなければならない。
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