佐々木則夫監督【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】
日本サッカー協会は1日、カナダで行われる女子W杯に臨む23名のメンバーを発表した。
佐々木則夫監督から一人ひとり名前が読み上げられる。初優勝を成し遂げた前回大会を知る選手が17人選ばれ、その中には澤穂希の名前も入っていた。
質疑応答に入ると、立て続けに澤に関する質問が佐々木監督に向けられる。彼女への注目度の高さが伺えた。
「アルガルベカップに連れて行きたかったが、故障明けだった」と、常に構想に入っていたことを佐々木監督は明かした。
澤は今季、なでしこリーグで5試合全てにフル出場し、2得点を記録している。
「INAC神戸でのパフォーマンス、90分間の集中力、そしてチームの内の誰よりも体をを張っている。そういう戦える選手は選考するべき」
監督は会見の中で「戦える選手」という言葉を繰り返し強調していた。現在の澤のプレーは、指揮官の求める基準を十分にクリアしていると言える。
今大会で6度目のW杯となるなでしこの背番号10。その経験値はチームにとって拠り所にもなるはずで、佐々木監督も期待しているが、「決して経験だけを重視して選考したわけではない」と、現在の好調ぶりが選出に繋がっている。
もちろん、レギュラーが保証されているわけではないが、このレジェンドがいることがチームを一つにする。「彼女の力が必要」と指揮官に言わしめた澤。大会連覇に向けて存分に力を発揮してくれることだろう。
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