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独杯、ドルトムントに立ちはだかる新たな革命者ヴォルフスブルク。栄光後の低迷から引き上げた“ある存在”

text by 本田千尋 photo by Getty Images

特別なモチベーションを持って臨む独杯

独杯、ドルトムントに立ちはだかる新たな革命者ヴォルフスブルク。栄光後の低迷から引き上げた“ある存在”
クラウス・アロフスSDには野心がある【写真:Getty Images】

 そしてアロフスSDには野心がある。

「また我々は革新者となって、最も良いマーケットリーダーと見なされるつもりだ」

 シュポルトビルト誌によれば、この言葉は「ドイツ王者となり、バイエルンを追い抜く」ということを意味する。

「ベルリンの決勝に進出すれば、クラブは新たなファンを獲得することが出来る。スタジアムで、テレビの前でね。バイエルンとの後期開幕戦のように、VfLは特別な出来事を必要としているんだ。バイエルンを相手にした4-1での勝利を通して、我々は極めて多くの喜びを獲得したよ」

 ビーレフェルトを破って、ヴォルフスブルクはドイツカップの決勝に進出した。それはアロフスSDの言う「極めて多くの喜び」、つまり「新たなファン」を獲得することに繋がる。

 そして“クロップが辞任するドルトムント”を倒しての優勝という「特別な出来事」は、いずれは「バイエルンを追い抜く」ことに繋がっていく。

 ヴォルフスブルクの停滞を打ち破ったアロフスSDは、特別なモチベーションによって突き動かされている。ベルリンの決勝、そしてポカール優勝は、ヴォルフスブルクにさらなる発展をもたらすことになる。

【了】

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