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独杯、ドルトムントに立ちはだかる新たな革命者ヴォルフスブルク。栄光後の低迷から引き上げた“ある存在”

text by 本田千尋 photo by Getty Images

グスタボにデ・ブルイネ…首尾よく有力選手を獲得

 04年にはブンデスリーガとドイツカップの2冠を達成して、クラブをCLに導いた。そしてしばらくCLの常連となって、00年代にブレーメンは安定した成績を残している。

 アロフスSDはシュポルトビルト誌に対して次のように述べている。

「予期していたよりもVfLの発展は速く進んだ。目標は今では、クラブが継続してブンデスリーガでトップ4に居座ること、それをもってチャンピオンズリーグで定期的にプレーし続けることになっている。加えて最終的に我々は、タイトルを獲得するつもりだ」

 アロフスSDは、ブレーメン時代に発揮した手腕を、現在のヴォルフスブルクでも同様に振るっている。

 08年にシャルケからエジルを、09年にボルシアMGからマリンを獲得して司令塔ジエゴの退団に伴うブレーメンの移行期をスムーズに取り繕ったように、13年8月にはバイエルンからグスタボを、14年1月にはチェルシーからデ・ブルイネを獲得して、ヴォルフスブルクのリーグ優勝後の低迷期を抜け出すことに成功した。

 11-12シーズンを8位、12-13シーズンを11位で終えたチームは、13-14シーズンを5位で終えている。そして今季は現在2位だ。同時期に監督に就任したヘッキングとともに、リーグ上位、そしてCLへと向かう様は、シャーフ監督と共闘したブレーメン時代そのものである。

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