指揮官の解任、クラブ買収…。決着は30日
インザーギ監督についてもファンは愛想を尽かしている。「現役時代の活躍には今でも感謝しているが、だからこそ辞任してほしい。自分には無理だと理解してチームを解放するのが誇り高い道だ」などと言うファンもいる。その監督だが、イタリアの『ANSA通信』によれば(ミラン幹部と特別なパイプがあるのか最近はよくミラン関係のスクープ記事が出る)、ミランの幹部は30日中にもインザーギの解任を決断するのだという。
「辞任はしない。ここでチームを見捨てて逃げたらそれこそ腰抜けだ。それにチームは自分についてきてくれている」
試合後、インザーギ監督はそう強気に語ったものの、「クラブがどういう決断をしようと、ミランは自分の心に残る」と首切りを覚悟したセリフも語っていた。
もっともクラブは、インザーギどころではない難局を迎えている。シルビオ・ベルルスコーニ名誉会長、およびバルバラ・ベルルスコーニ副会長はサン・シーロに姿を見せず、ミラン買収を画策するタイの実業家ビー・タエチャウボルを実家に迎えていた。これについての決断も、また30日になりそうである。
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