ミランのガッリアーニCEO【写真:Getty Images】
ミランは28日、クラブの株主総会で2014年の決算を公表し、9130万ユーロ(約120億円)の損失を計上したことを明らかにしたと、伊複数メディアが報じている。
この件についてアドリアーノ・ガッリアーニCEOは「2つのことが損失を高めた。チャンピオンズリーグ出場を逃したことと、親会社のフィニンベストの会計が別であることが影響している。だから実質の損失は4660万ユーロ(約61億円)だ。
2013年のミランは関連会社から得られる税金の控除を当てにできず、クラブの資金だけでやりくりしなくてはいけなかった。また、2016年までクラレンス・セードルフ前監督に支払う全体給与も2014年の予算に計上されている。だが、これらの損失はフィニンベストが補ってくれる。移籍市場での補強には影響しない」とコメント。
また、シルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長からタイの実業家ビー・テチャウボン氏へのクラブ売却に関する交渉については「明日(29日)の夕方にローマで会談する。クラブはフィニンベストがこれまで行ってきた莫大な投資のおかげで素晴らしい成績を収めることができた。ベルルスコーニによってミランは最も成功した時代を送った。クラブが売却されることは、ミランにとって最善だからだ」と話した。
尚、ミランの買収には、テチャウボン氏の投資グループの他に香港の実業家であるリチャード・リー氏の中国投資グループも関心を示している。
【了】