タイ人実業家の買収交渉に揺れるミラン
28日は株主総会で2014年の決算報告が行われ、「9130万ユーロ(約118億7000万円)の赤字決済になった」と報告したガッリアーニ副会長は、「CL出場を逃したことによる収入源が4600万ユーロ(約59億8000万円)程あるなど、様々なイレギュラーがあっただけ」と力説していた。
もう一人の副会長、バルバラ・ベルルスコーニはクラブの収入を増やすため、やれ新スタジアムだ、やれマーケティングだとあちこちに露出をしている。おまけに現在、ミラノにはタイの実業家ビー・タエチャウボル氏が滞在中で、木曜日にもシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長とクラブの買収交渉を行うともっぱらの噂だ。
新体制に移行する可能性が極めて高い来季のミランで、インザーギがトップチームの監督についている可能性は低いと誰もが信じている。この状況で監督はどうやって、選手からモチベーションを引き出せというのだろう。自らの力量不足も一因であるとはいえ、新米監督にはあまりに辛い状況であることに変わりはない。
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