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欧州王者レアル、未成年選手獲得でFIFAから制裁か。中井君への影響も

text by 編集部 photo by Getty Images

欧州王者レアル、未成年選手獲得でFIFAから制裁か。中井君への影響も
FIFAから制裁が下される可能性があるレアル・マドリー【写真:Getty Images】

 欧州王者であるレアル・マドリーに補強に関する制裁が加えられるかもしれない。

 国際サッカー連盟(FIFA)は、レアル・マドリーとアトレティコ・マドリーの未成年補強の違法性を問い、両クラブへの処分を検討している。スペインラジオ『カデナ・コペ』が29日に伝えた。

 同ラジオは、スペインサッカー連盟(RFEF)は既にマドリーとアトレティコは処分を科されると報じている。しかし、同2クラブへの制裁が2016年まで補強を禁じられたバルセロナと同じケースかどうかは分からないとし、処分が同じ程度のものか、より軽い処分になるかも明らかになっていない。

 バルセロナは、「両親がサッカーとは関係ない理由で、選手の住所を該当するクラブのある国へ移す」という未成年選手の移籍に関するFIFA移籍条項第19条を破ったため、処分を科された。

 なお、マドリーは既に1月FIFAに50人の未成年選手の資料を求められていた。しかし、クラブは同連盟の要求通りに資料を提出し、問題はなかったとされている。

 スペインメディアの報道によると、マドリーがポルトから獲得したDFダニーロや下部組織に加入したノルウェーの神童MFマルティン・ウーデゴーなど、未成年選手の交渉を急いだのは、バルセロナと同様に選手獲得禁止処分が下される可能性があったからではないかとの声もある。

 しかしながら、現時点ではマドリーとアトレティコは報告は受けていないとされている。マドリーは同ラジオに対し「我々は未成年移籍条約を破っていないため処分されたとしても問題はない」と語った。

 もし制裁が実行されれば、マドリーの下部組織に中井卓大への影響も考えられる。バルセロナの下部組織に在籍していた久保建英は公式試合への出場が禁止され、日本への帰国が決定した。欧州ビッグクラブの補強戦略に大きく影響を与える事件なだけに、今後の展開に注目が集まる。

【了】

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