セリエA通算205ゴールを達成したアントニオ・ディ・ナターレ【写真:Getty Images】
【ウディネーゼ 1-2 インテル セリエA 第33節】
イタリア・セリエA第33節が現地時間28日に行われ、日本代表のDF長友佑都が所属するインテルはアウェイでウディネーゼと対戦した。
インテルは前節ローマに勝利したことで、ヨーロッパリーグ出場圏内である6位フィオレンティーナとの勝点差が「3」に減少。勝利を積み重ねれば十分に逆転が期待できる展開となった。
この日も長友はベンチスタート。サイドバックはダビデ・サントンとダニーロ・ダンブロージオが担う。ウディネーゼはインテルのシステムに合わせて、通常の3-5-2ではなく4-3-1-2を選択。中央を厚くする。
両チームのスターティングメンバーは以下。
ウディネーゼ(4-3-1-2)
GK:オレスティス・カルネジス
DF:シルバン・ヴィドマー、ダニーロ、マウリツィオ・ドミッツィ、イバン・ピリス
MF:エマヌエル・アギエマン=バドゥ、ジャンピエロ・ピンツィ、アラン
ギリェルメ
FW:アントニオ・ディ・ナターレ、シリル・テレオー
インテル(4-3-1-2)
GK:サミール・ハンダノビッチ
DF:ダニーロ・ダンブロージオ、ネマニャ・ヴィディッチ、フェリペ、ダビデ・サントン
MF:マテオ・コバチッチ、ガリー・メデル、フレディ・グアリン
エルナネス
FW:マウロ・イカルディ、ロドリゴ・パラシオ
10分、グアリンが鋭いミドルシュートを放つも、ここはGKカルネジスがセーブした。15分には再びエルナネスのシュートをカルネジスがセーブする。
30分、インテルにビッグチャンス。グアリンがピッチ中央からドリブルで運ぶと左サイドのパラシオへ展開。ここから素晴らしいクロスが入るも、エリア内でグアリンとエルナネスが交錯しヘディングがうまくヒットしない。
そのままインテルが試合を優位に進めると、39分にウディネーゼが10人となってしまう。カウンターからエルナネスが突破するとドミッツィが遅れてスライディングタックルを見舞う。これで同選手は2枚目のイエローカードで退場となった。
前半アディショナルタイムにはインテルに決定的な場面が訪れるも決めきれない。右サイドからの崩しから最後は中央のエルナネスにパスが通るも、体制を崩しながらのシュートはカルネジスがクリアした。
後半開始早々、インテルがPKを獲得する。左サイドを抜け出したコバチッチをダニーロが倒すと、これをイカルディが冷静に決めてインテルが先制に成功する。
しかし、直後にウディネーゼが同点に追いつく。カウンターからディ・ナターレが素晴らしいトラップでヴィディッチをかわすと、ゴール右隅に流し込んだ。
これで、ディ・ナターレは歴代セリエA得点ランキングでロベルト・バッジョの「205」に並んだ。
50' #UdineseInter 1-1, GOL @Udinese_1896! Totò #DINATALE raggiunge Roberto #Baggio a 205 gol in #SerieATIM! pic.twitter.com/Aytwlqi4tl
— Serie A TIM (@SerieA_TIM) April 28, 2015
しかし58分、なんとウディネーゼが9人となってしまう。審判への抗議でバドゥが2枚目のイエローカードを受け退場に。
数的有利を得たインテルはグアリンにFWルーカス・ポドルスキを投入する。すると65分、すぐさまポドルスキがセリエA初ゴールを決める。コーナーキックからバイタルエリアでボールを受けると、一度はブロックされるもののDFをかわして素晴らしいミドルシュートを突き刺した。
そのままリードを守ったインテルが2-1で勝利を収めた。これでインテルは28日終了時点で暫定7位に浮上。29日にユベントス戦を控える6位フィオレンティーナとの勝点差を「1」に縮めた。
【得点者】
48分 0-1 イカルディ(インテル)
50分 1-1 ディ・ナターレ(ウディネーゼ)
65分 1-0 ポドルスキ(インテル)
【了】