クロップ監督(右)と笑顔で握手をかわすベッケンバウアー氏【写真:Getty Images】
バイエルン・ミュンヘン元会長のフランツ・ベッケンバウアー氏が、クラブを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督の後任指揮官を早くも指名した。
2013年にドイツへやってきた44歳のスペイン人指揮官は、1年目にブンデスリーガとDFPポカールの国内2冠を達成。今季はチャンピオンズリーグ(CL)を含む3冠獲得に意欲を示している。しかし、2016年6月までバイエルンとの契約を残すグアルディオラ監督には、プレミアリーグやCLで苦戦が続くマンチェスター・シティがマヌエル・ペジェグリーニ監督の後任として関心を示しており、その去就が注目されている。
英紙『デイリー・ミラー』でベッケンバウアーは「2016年にグアルディオラがチームを離れることは想像できない。彼はミュンヘンを気に入っている。このチームで成功を収めてきたし、これからもそうなれることを理解している。ここには彼が望む全てものがあるんだ」とコメント。
一方、ドルトムントを率いるユルゲン・クロップ監督は先日、今季限りで7シーズン率いたクラブを退団することを発表した。チームは47歳の指揮官の下で2度のブンデスリーガとDFPポカール制覇を経験。2012-13シーズンのチャンピオンズリーグでは決勝まで進み、ハイプレスからのショートカウンターは欧州に新しい風を巻き起こした。
クロップ監督の印象について問われたベッケンバウアー氏は「もちろん、クロップがグアルディオラの後任になる姿は想像できる。私が会長だった頃、クロップはバイエルンにフィットする監督としてたびたび話し合われていた。彼は間違いなくバイエルンの選択肢の一つ。グアルディオラには長くこのクラブにいて欲しいと願っているが、クロップのことも考えている」と将来クラブの指揮を任せる可能性を示唆した。
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