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内田に与えられた10日間の休止。シャルケが失った右サイドの機微、そして勝利。明確となった補強ポイント

text by 本田千尋 photo by Getty Images

内田の負担減を可能とするバックアップは不可欠

内田に与えられた10日間の休止。シャルケが失った右サイドの機微、そして勝利。明確となった補強ポイント
内田篤人【写真:Getty Images】

 もちろん内田が復帰すればチーム状態が劇的に改善するという保証もないが、現在シャルケの中で、このポジションにおける成熟の度合いで内田の右に出るものがいないことも確かだ。

 ここでヘルトSDに求められることは、内田のバックアップを務めることのできるSBをきちんと補強することではないだろうか。10日間のトレーニング休止の後で、内田にとってベストの方針が提示されなければならないのは言うまでもない。

 昨季はホークランドという、ある程度内田の代わりを務めることのできるSBを本職とする選手が在籍していたが、今シーズンは、夏、冬のいずれの移籍市場でも右SBの選手を補強することはなかった。

 国内リーグ、カップ戦、CLといったヨーロッパの大会、日本代表という過密日程と膝の状態を考えれば、内田の負担を軽減する意味でもやはり誰か右SBを本職とする選手を獲得したほうが良いように思える。CLを戦うクラブがローテーションを採用することは、何ら不思議なことではない。

 来季シャルケはCLには出場しないが、短期集中キャンプを行うように、ELへの出場の意欲は見せている。右SBも含めて、過密日程も視野に入れた幅広い目線でのチーム編成がSDには求められるところである。

【了】

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